血液がサラサラになると女性特有の症状にも効果がある？

血液がサラサラになると冷え性が改善されるワケ

女性の大敵である冷え性もまた血液がドロドロだと悪化する傾向にあります。というのも、血液が普段私たちの身体の中で運んでいるものは酸素や栄養分だけではなく、身体を温める熱も含まれているのです。

しかし、毛細血管は非常に細いものです。そんなことは字を見ればわかる、と言われてしまいそうですが、細さは髪の毛の約1/4ほどしかないのです。細い分、上でも書いたように血液がドロドロだと流れにくい場所です。

そこで重要になるのがやはり血液がサラサラなこと。ドロドロな血液では細い毛細血管を通れず、身体の末端である手足にまで血液が行き届きません。ですが、血液がサラサラな状態なら細い毛細血管内もスムーズに流れることができ、冷え性の防止につながるのです。

更年期の女性は動脈硬化になりやすい？

更年期障害は女性特有の病気であり、なかなか男性には理解されにくいところがあります。私も自分に実感がないだけに、妻が今後更年期障害の症状を訴えてきたとき誠実に対応できるだろうか、と不安に思うことがあります。

しかし、しっかりと更年期障害について理解して十分に注意をしていかないと、動脈硬化になるリスクも大きいのです。なぜ更年期障害と動脈硬化が関係するかというと、閉経によるエストロゲンの減少が原因です。そもそも更年期障害は閉経前後の5年間を指すもので、閉経時期は人によって違うものの、女性なら誰でも経験することです。

女性ホルモンであるエストロゲンには動脈硬化を予防する善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす力があります。ですが、閉経まではこのエストロゲンのおかげで動脈硬化を気にせずにいられた女性も、更年期障害でエストロゲンが減少すれば一気に動脈硬化になる危険性が増すのです。

しかも、動脈硬化によって引き起こされる心筋梗塞や脳梗塞といった死に至る病気でも、女性の場合は予兆が分かりにくいといわれています。心筋梗塞でも胸の痛みではなく背中の痛みや嘔吐、息が苦しくなる、腹痛、冷や汗といった症状しか出ないことも多いのです。

男女の身体の違いによる病気のかかりやすさはありますが、いずれにしても血液をサラサラに保つことが健康につながることは間違いありません。夫婦で話し合って早めの対策を打っていきましょう。