血液がサラサラかどうかを判断するには?
血液検査からわかる血液のサラサラ度
皆さんは毎年会社の健康診断などで血液検査を受けていますよね。主婦の方もそれぞれの自治体で実施している健康診断を受けていると思います。健康診断といえば悪い結果が出ないか不安になるもの。私もそのひとりで、いつもわりとドキドキしながら結果を見ていました。ただ、素人が見ても難しい項目も多いのです。
ですが血液検査では生活習慣病のチェックやがん因子の有無、病気になりやすくなっているかどうか、などがわかります。昨年と比べて少し不摂生をしてしまっているかもしれない、と生活を改めるきっかけにもできるものなので、この機会に血液がサラサラかどうかを簡単に判断する方法をお教えします。
血液検査の結果で血液のサラサラ度が判断できるのは以下の項目です。いずれも基準値に収まっていれば問題はありません。
項目 | 基準値 | 解説 |
---|---|---|
血圧 | 収縮期血圧:120mmHg 拡張期血圧:80mmHg |
「収縮期血圧」は最高血圧、「拡張期血圧」は最低血圧のことを指します。 |
赤血球数 | 男性:400万~540万/μl 女性:380万~490万/μl |
基準値に収まらない場合、低いと「貧血」、高いと「多血症」となります。多血症は赤血球が多すぎて血液がドロドロな状態です。 |
白血球数 | 4500~1万/μl | 白血球は菌やがん細胞などの異物と戦ってくれますが、活性化により多くなりすぎると白血球同士がくっついてしまい、血液がドロドロになります。 |
ヘモグロビン | 男性:13~15g/dl 女性:11~15g/dl |
基準値に収まらない場合、低いと「鉄欠乏症貧血」、高いと「多血症」が考えられ、血液がドロドロになっている可能性があります。 |
血小板数 | 13万~40万/μl | 血小板にはけがをした際に血液を凝固させ出血を止める役割がありますが、基準値を超えていた場合、血流が悪くなることで血液をドロドロにしてしまいます。 |
血中コレステロール値 | 総コレステロール値 140~219mg/dl HDLコレステロール値 男性:40~70mg/dl 女性:45~75mg/dl |
血中コレステロール値は、総コレステロール値が高い場合と、HDLコレステロール値が低い場合に血液がドロドロになっている可能性があります。 |
血中中性脂肪値 | 40~150mg/dl | 血中中性脂肪値は高くなると血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。 |
血糖値 | 空腹時:70~110mg/dl未満 | 血糖値が高くなっていると余分なブドウ糖が血液中に残り、血液をドロドロにしてしまいます。 |
尿素窒素 | 8~23mg/dl | これらは通常、老廃物として腎臓でろ過されるものですが、基準値を上回っている場合腎臓機能の低下が疑われます。また、水分の不足により血液がドロドロしている可能性があります。 |
クレアチニン | 男性:1.04mg/dl以下 女性:0.79mg/dl以下 |