血液がドロドロだとどんな病気にかかりやすくなるの?

血液がドロドロだとなりやすい病気とは?

血液がドロドロになると出てくる症状

血液がドロドロになると出てくる症状

血液がドロドロになっていると言われても、切り傷などのように目に見えるものではないので、ついつい放っておいてしまう、という方も多いのではないでしょうか。ですが血液をドロドロのままにしておくと、いずれは命の危険に関わるような病気になる可能性もあります。早め早めに対策をしていくことが大切なのです。

血液がサラサラかどうかはどこの数値を見れば分かる?」では血液検査を受けたり、舌の裏を見ることで血液の状態がわかることを説明しました。ですが、それ以外にも身体はいろいろなサインを出しているのです。

血液がドロドロだと、めまいや頭痛といった症状が出てくることがあります。これらの体調不良は様々な要因によって引き起こされるため、めまいがあったからといって血液の状態が悪い、と決めつけることはできませんが、可能性のひとつとして覚えておきましょう。

なぜ血液がドロドロだとめまいや頭痛が起こるかというと、ドロドロで流れにくくなった血液を全身に行き渡らせるため、身体は強い圧力をかけて血液を流そうとします。これにより、高血圧の症状が引き起こされるのです。

高血圧の症状として挙げられるのが頭痛、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、腰痛、耳鳴りなどです。また、血液が全身に行き渡らないことで酸素や栄養分が不足し、だるさ、手足の冷え、頭痛、めまい、肩こりなどが起こることもあります。集中力や思考力の低下につながる場合もあるため注意が必要です。

血液がドロドロになるとなりやすい病気

血液がドロドロになるとなりやすい病気

上で書いたような症状を放っておくと、さらに危険な病気にかかる可能性が高くなってしまいます。代表的なのは先ほども触れた高血圧のほかに、動脈硬化です。

ただ一口に動脈硬化といっても、その種類は多く、発症した部位によって症状も異なります。ここでは身体の部位別に説明していきます。いずれも放っておくと恐ろしい症状を引き起こすものばかりなので、予兆があったならすぐに医療機関にかかることをおすすめします。

◯脳の動脈硬化

・脳卒中

・脳梗塞

・脳出血

脳で動脈硬化が起こり、血流に障害が生じると、めまいや頭痛、耳鳴りといった症状が出ます。さらに記憶力の低下や怒りっぽくなることもあります。血流が完全に止まると脳梗塞、血管が破れれば脳出血になる可能性もあり、意識障害や言語障害が残るケースや、死に至る場合もあるため恐ろしい病気です。

◯心臓の動脈硬化

・狭心症

・心筋梗塞

心臓の冠状動脈で動脈硬化が起こると、心臓の血流量が減ることによって胸に痛みを感じたり、息苦しさが出ることがあります。これがさらに悪化して一時的に血流が止まると狭心症、完全に詰まってしまうと心筋梗塞を引き起こします。心筋梗塞を発症した場合、死亡率が高いため予防が肝心となります。

◯胸部・腹部の動脈硬化

・大動脈瘤

胸部や腹部の大動脈の一部が動脈硬化によってふくれ、こぶのようになるのが大動脈瘤です。しかし、こぶが破裂してしまうと激しい痛みを伴い、出血によってショック状態になり、突然死を起こすこともあります。

◯腎臓の動脈硬化

・腎硬化症

腎臓の中にある細い動脈が動脈硬化によって血流障害を引き起こす病気です。腎臓機能の低下によって老廃物のろ過がうまくいかなくなり、トイレの回数が増えたり、尿の色が薄くなったりします。これが続くと慢性腎不全に陥ります。

◯下肢の動脈硬化

・閉塞性動脈硬化症

下肢で動脈硬化が起こると、足の冷えやしびれが起こることがあります。症状が悪化するとふくらはぎや太ももに重さや痛みを伴ってきます。さらに進行してしまうと動いていないときにも痛みが出て、そのまま放置しておくと壊死してしまうケースもあります。

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